電子インボイスが注目される5つの理由

Posted on 25/07/2022 by Koji Takahashi

令和5年10月1日から開始されるインボイス制度は、消費税の税額計算を行う際に、適格請求書発行事業者に登録した課税事業者が発行した請求書でないと、仕入税額控除が出来ないという制度です。その請求書を電子化する仕組みのことを電子インボイスといいます。現在電子インボイスは注目度が高くなってきています。電子インボイスにはデメリットもありますが、メリットとしては5つあると言われています。

1.データ入力の自動化
日本では、事業者間で共通的に使用出来る標準仕様の電子インボイスの構築を目指しています。事業者間で異なるシステムを使用していても規格を同じにすることにより、データで取り込むことが可能になり、効率よく業務を進められるようになることを目指します。

2.改ざんの危険性の低下
適格請求書発行事業者の登録番号を付与した電子署名の導入をはじめとする非改ざん性や、データの完全性の取組の努力がなされています。

3.管理の簡略化
インボイス制度では、7年間請求書の保存が義務となります。結果、紙媒体での保存は膨大な量となり、保管場所やファイリングの時間が必要です。電子データの保存はこれらが不要となり情報の検索も容易に行えます。

4.テレワークによる請求書業務
電子データで請求書を扱うことが可能になるため、現在困難とされている請求書業務のテレワークは現在よりも容易になると考えられます。勿論、それに伴うセキュリティの強化は必須となります。

5.海外企業との取引効率化
海外では、既に電子インボイスを導入している国が多くあり、海外との共通規模のシステムを日本版として導入することにより、海外企業との取引を円滑にすすめることが可能となります。