所得税の納税の方法

Posted on 01/06/2023 by Koji Takahashi

①納税方法の多様化
 少し前までは、所得税の納税の方法としては、金融機関や税務署の窓口で現金で納付するか振替納税するかでしたが、最近では、キャッシュレス納付など納税の方法も多様化しています。ここでは、多様化した納税の方法を確認していきます。

②振替納税
 この方法は、かなり前からありました。事前に「預貯金口座振替依頼書兼納付書送付依頼書」を税務署または金融機関に提出することになりますが、書面だけでなく、e-Taxでも提出することができます。
 なお、転居等により所轄税務署が変わった場合には、確定申告書第一表の「振替継続希望」欄に〇を記入すれば、新たな振替納税の手続きは不要で、転居後も引き続き振替納税が利用できます。

③ダイレクト納付
 ダイレクト納付(e-Taxによる口座振替)は、事前にe-Taxの利用開始手続きを行った上、税務署または金融機関に専用の届出書を提出することによって、自分名義の預貯金口座から口座引き落としにより納付する方法です。
 なお、即時納付だけでなく、期日指定による納付もできます。

④インターネットバンキング・ATM納付
 納付情報を登録したり入力したりすることによって、インターネットバンキングやATMから納付することができます。
 なお、利用可能な金融機関については、「ペイジーが使える金融機関」で、金融機関によって利用可能額が異なります。

⑤クレジットカード納付
 インターネットを利用して「国税クレジットカードお支払いサイト」からクレジットカードで納付することができます。
 ただし、納付税額に応じてカード会社に対する決済手数料(納税額1万円以下の場合、83円、4万円超5万円以下の場合418円など)がかかります。

⑥スマートフォンアプリ納付
 インターネットを利用して「国税庁スマートフォン決済専用サイト」からスマホアプリ決済(Pay払い)を利用して、納付することができます。
 決済手数料はかかりませんが、納付できる金額は30万円以下となり、事前にPay払いの残高のチャージが必要となります。

⑦QRコード納付
 国税庁ホームページで提供する作成システム等から納付に必要な情報をQRコードとして作成(印刷)し、コンビニエンスストアで納付することができます。
 手数料はかかりませんが、納付できる金額は30万円以下となり、利用可能なコンビニエンスストアは、ローソン、ナチュラルローソン、ミニストップ(いずれも「Loppi」端末設置店舗のみ)、ファミリーマート(「マルチコピー機」端末設置店舗のみ)となっています。
 なお、コンビニの窓口では、現金に限り納付することができ、クレジットカードや電子マネーを利用することはできません。