国税のクレジットカード納付

Posted on 31/05/2017 by Koji Takahashi

1.クレジットカード納付開始

平成29年1月4日より、国税のクレジットカード納付が始まりました。

クレジットカード納付とは、インターネット上でのクレジットカード支払の機能を利用して、国税庁長官が指定した納付受託者(トヨタファイナンス株式会社)へ、国税の納付の立て替え払いを委託することにより国税を納付する手続きですが、ここではその内容を確認していきましょう。

2.納付可能税目

申告所得税、消費税等、法人税(連結納税を含む)、相続税、贈与税など多くの税目の納付が可能です。本税に加えて、附帯税(加算税、延滞税等)の納付も可能で、附帯税のみを納付することもできます。

3.決済手数料

クレジットカード納付を利用した場合、国税庁長官が指定した民間の納付受託者に対して、決済手数料を支払う必要があります。

決済手数料の金額は、納付税額が最初の1万円までは76円(消費税等別)、以後1万円を超えるごとに76円(消費税等別)を加算した金額となります。

4.納付手続き

クレジットカードによる納付は、「国税クレジットカードお支払サイト」を通じてのインターネットを利用した納付手続きとなり、パソコンやスマートフォン等から納付手続きを行うことになります。

金融機関やコンビニエンスストア、税務署の窓口ではクレジットカードによる国税の納付はできません。

また、クレジットカード納付は継続的な手続きではないので、一度クレジットカード納付の手続きを行っても次回以降も自動的にクレジットカード納付とはなりません。その都度納付手続きを行う必要があります。

5.利用時間

クレジットカード納付は夜間休日を問わず、24時間いつでも(メンテナンス作業等の間を除く)利用が可能です。

6.利用できるクレジットカード

クレジットカード納付ができるのは、Visa,Mastercard,JCB,American Express,Dinaers Club,TS CUBIC CARDとなっています。

7.分割払い

支払方法は、基本的には、一括払い・分割払い(3回、5回、6回、10回、12回)・リポ払いの中から選択可能ですが、利用するカードにより支払方法が選択できない場合があります。

なお、分割払い又はリポ払いの場合は、利用額に応じた決済手数料に加えて、各カード会社の定める手数料が発生する場合があります。

8.延滞税

クレジットカード利用代金の引き落とし日が法定期限よりも後になった場合でも、法定期限内に「国税クレジットカードお支払サイト」において、手続きを完了していれば延滞税は発生しません。

ただし、法定期限後に「国税クレジットカードお支払サイト」での納付手続きを行った場合には、延滞税等が発生することがあります。